聴覚障がい者の方とのコミュニケーション方法

投稿日:2014.12.15

聴覚障がい者の方とのコミュニケーション方法

聴覚障がいとは、「身の回りの音や話し言葉が聞こえにくかったり、ほとんど聞こえなかったりする状態」のことを言います。また、聴覚障がいによって長期に渡り日常生活や社会生活に制限を受ける人のことを聴覚障がい者と呼んでいます。

今回は、聴覚障がい者の方とのコミュニケーション方法と、その際の注意点をご紹介いたします。

聴覚障がい者の方に配慮したコミュニケーションを

聴覚障がい者は聴力を失った時期や残存聴力の程度、教育歴などによって状況が大きく異なるため、個々の状況に応じたコミュニケーション手段を選んでサポートすることが大切です。

また、聴覚障がい者は大勢の人のなかで不安や孤立感を味わうことが多く、常に心理的負担を抱えています。手話や筆談を用いて健聴者と対話しようとしても、正確に会話内容を把握することができず、「理解したふり」をして肩身の狭い思いをしている聴覚障がい者も少なくないでしょう。聴覚障がい者の方とコミュニケーションをとる時には、普段以上に相手の立場や感じ方に配慮しながら、一方的なコミュニケーションにならないよう心掛けることが大切です。

聴覚障がいの原因と種類

聴覚障がいは、生まれながら聴覚組織に奇形があったり、妊娠中に風疹などのウィルスに感染し聴覚系統の形成に異常をきたしたものによる“先天性聴覚障がい”、頭部外傷や突発性疾患、高齢化などによって聴覚組織に損傷を受けたことにより生じる“後天性聴覚障がい”に分けられます。

また、その原因部位によって障がいの内容が異なります。外耳・中耳に何らかの原因がある場合は“伝音性難聴”と呼ばれ、音が内耳にまで到達せず常に耳を塞いでいるような状態となります。

一方、外耳・中耳よりも奥に存在する内耳と聴神経に問題がある場合は“感音性難聴”と呼ばれ、音が耳に入ってきたにも関わらず、それが何処から響いてきた音か分からなかったり、音が歪んで何の音なのか理解できなかったりする状態となります。聴覚障がいといえば補聴器を装着したり、耳元で大きな声で話せば良いと考えられがちですが、障がいの程度や内容によっては全く効果を成さず、かえって混乱を招く恐れがあるのです。

聴覚障がい者の人とのコミュニケーション方法と注意点

聴覚に障がいがある人とのコミュニケーション方法には、手話や指文字、口話、筆談などがあります。聴覚障がいには、全く聞こえない人や補聴器があれば聞こえる人、聞こえるけれど内容が理解できない人など様々な種類がありますので、それぞれに合った方法を選んで接するようにしましょう。

例えば、相手の口唇と表情から話している内容を読み取り(読話)、自らも言語を発声しながら意思伝達を行う(口話)ことができる人もいます。ただし、同音異義語や同口形異音語が多いと読み取りが困難になってしまうため、健聴者側は単語や文節で言葉を区切り、はっきりとした口形で伝えることが大切です。

なお、あまりゆっくり発声し過ぎたり、強調し過ぎるとかえって読み取りにくいことがあるため、相手の様子を察しながら自然なスピードで話すようにしていきましょう。

口話や手話ができない場合は、筆談によるコミュニケーションが有効です。長い文章や比喩表現の多い会話文は誤解を招くことがあるので、できるだけ簡潔に書くことで正確に意思伝達を行うようにしましょう。質問をする時は、「はい」、「いいえ」で答えられるような簡単な表現に言い換えるなどの工夫も必要です。

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